理事長所信

2010年12月27日 月曜日

 平岩理事長写真
第48代理事長 平岩 敏和

 
~こんな時代だからこそ、JCの力を信じて成果にこだわった運動をしよう~

 戦後の焼け野原に立ち、「新日本の再建は我々青年の仕事である」との気概を持った志高き先輩方により、日本にも青年会議所運動の灯がともり、それから60年以上の月日が流れました。そしてこの国は今、我々に再びその気概を求めていると感じます。
 2008年のリーマン・ショックにより、我が国も100年に一度と言われる未曾有の経済危機に陥りました。特に地方の中小零細企業では全産業で深刻な仕事不足となり、その多くが今も生き残りを賭けた瀬戸際の戦いを余儀なくされています。
 そんな中、会員の大半がまさにその中小零細企業の経営者層である青年会議所メンバーからも「明日の我が社がどうなるか分からないのに、JCなんてやる余裕は無いよ」と言う声が多く聞こえます。更には「JCの事業程度じゃ、まちも市民も変わるはずないよ」と言うモチベーションの低い声まで耳にします。確かにJCをやりたくてもやれないメンバーもいますし、最近の実施自体が目的化しがちな事業からは、まちに貢献している手応えを得づらいのかも知れません。
 しかし、だからと言ってJCをあきらめ、自社の仕事に打ち込むことが、このまちにとって、そして我々自身にとって本当にベストな選択でしょうか?
 私は、こんな厳しい時代だからこそ、青年会議所の出番であると確信しています。今こそ、戦後の焼け野原に立った先輩方と同じ気概を持ち、JCの力を信じて、やりっ放しではない徹底的に成果にこだわった運動で、このまちの確かな未来を我々自身の手で創る時です。そのために大事なことは、一つひとつの事業が、希望溢れる未来のまちの実現にどうつながり、その事業でどんな成果を収めるべきかをしっかり考えることです。そうすれば、事業が単なるイベントではなく、まちの発展や市民の笑顔、そして家族の幸せや自社の繁栄につながるイメージがつかめると思います。JCの頭、仕事の頭、家庭の頭と分けずに、全てが連動していることに気が付けば、やらされている感や負担感ではない前向きなJC運動ができるはずです。
 自分と家族が暮らすまち、自分の会社があるこのまちの将来を真剣に考え、発展を願い、我々が率先して行動することで、活気溢れるまち、家族が喜ぶまち、企業が伸びるまちを実現しようではありませんか。

 こんな時代だからこそ、限りあるJCライフを精一杯過ごしてみようじゃないか!
 
 
 ~魅力発信 誇るべき歴史と溢れる魅力を伝えよう
     未
来創造 誰もが住みたいと思う「ところざわブランド」を創ろう~

 1911年、日本初の飛行場がこのまちに開設され、我が国の航空史の幕が開けました。それから1世紀の時が流れ、本年は航空発祥100周年の節目の年を迎えます。しかし、残念なことにこの輝かしい歴史を知らず、その象徴である公園をなぜ航空記念公園と呼ぶのか知らない市民も少なからず見受けます。本年はこの節目の年を好機と捉え、社団法人所沢青年会議所が先頭に立ち、他市には無い「日本人が初めて大空に羽ばたいた」誇るべき歴史を、行政や他団体とも連携して市内外に広く伝える運動を力強く推進します。
 ところざわは、日本の航空発祥の地であるだけでなく、トトロの森やプロスポーツなど、それ一つでもまちの代名詞となる価値ある魅力に溢れています。この魅力溢れる地域特性を活かし、どれかを選ぶのではなく、魅力を融合して相乗効果を生み出し、広く内外に発信することでまちのイメージUPを図り、市民のところざわに暮らす喜びと、市外の方のところざわへの関心を醸成します。
 また、近い将来、所沢市にも確実に少子化・高齢化の波が押し寄せます。今のままでは全国でも有数の早さで高齢化が進行すると言うデータもあります。我々青年会議所は、この不可避な現実から目を背けず、課題の解決に向けて積極的に行動するべきです。そしてその解決には、まちに人を呼び込むこと、特に働きざかりの若い世代を獲得し、生産年齢人口の増加を狙うことが必須条件であると考えます。合わせて確実に増加する高齢者との共栄、とりわけまだまだ元気な高齢者の力をどのようにまちづくりに活かしていくのかも今後の重要なテーマになると思います。
 ところざわには、所沢駅の再開発や米軍通信基地返還など、まちに人を呼び込む起爆剤となり得る可能性が限りなく眠っています。先程の魅力発信と合わせて我々がその可能性を掘り起こし、希望溢れるまちの未来を示すことで、市民はもちろん、日本中の誰もが住みたいと思う「ところざわブランド」を創造します。
 
 
 ~郷土愛醸成 胸深く刻まれる「ふるさと ところざわ」を伝えよう
           
家族愛深化 かけがえのない「親子の絆」を深めよう~

 所沢市民憲章に「こどもは市の宝である 胸深く刻まれるふるさとを伝えよう」との一節があります。しかしそれとは裏腹に、子ども達の郷土愛が希薄になっているように感じます。実際に子ども達に聞くと、便利なまちに不満も無いが、ただ住んでいる意識であり、ふるさととして胸深く刻まれているとは言い難い状況のように感じます。青年会議所メンバーは、まちづくりに携わる地域の大人として、子ども達に「ふるさと ところざわ」の良さをしっかり伝え、確かな郷土愛を醸成する責任があります。そして、そのためには、地域に伝わる伝統や文化の継承と合わせて、子ども達と彼らを取り巻く地域の人々との心の触れ合いを深めることも欠かせないと思います。我々の運動を通して子ども達の心に、自分のまちとそこに暮らす人々への想いを深く刻むことで、大人になっても「ふるさと ところざわ」に住みたいと感じてもらえる確かな郷土愛を醸成します。
  また、現代社会では最も小さなコミュニティにおける家族愛も見直してみる必要があると感じます。かつては一般的であった親子3代が一つ屋根の下に暮らす光景や、隣近所に気軽に子守りを頼む習慣は時代の流れとともに姿を消し、超高層マンションが立ち並ぶ現代のまちでは、核家族化や地域コミュニティの崩壊が益々深刻化しています。その結果、本来であれば家族や近所の人々から受け継がれて自然に身に付くはずの親としての知識や心構えですら上手く伝わらず、頼れる隣人もいない親達のやり場の無い不安が、我が子を手にかけると言った悲しい事件にまで発展しているように感じます。子育ての負担感や、嫌悪感さえ口にする親が増える一方で、本当は誰もが我が子ともっと向き合いたいと考えているはずです。そんな当たり前のことが本当に当たり前になるように、子育て世代の親が改めて我が子と向き合うきっかけを創ることで、家族愛深化に向けて「親子の絆」を深める運動に取組みます。
 
 
 ~経営力向上 こんな時代だからこそ、研修で明日へのヒントをつかもう
               
仲間意識 JCだけの仲ではない、本当の仲間~

 我が国の経済は依然として低迷を続けており、私も含めて恐らく多くのメンバーが先の見えない現状に落ち着かぬ日々を過ごしていると察します。私は、こんな時こそJCが明日へのヒントをつかむための研修事業を多く実施し、そこで得たものをメンバー各社の経営にスピード感を持って活かしていただきたいと考えています。そこから得られるものは、会社経営のみならず、必ずやJC運動に取り組む上でも大きな力となるはずです。そしてメンバー各社の業績が伸びることは、我々の運動にも大きな説得力を与えます。我々は青年経済人を自負し、自社の看板とともにJCに参加しているのです。こんな時代だからこそ、メンバーのニーズに即した研修をしっかり行い、各自の経営力向上に向けて、ともに研鑽を積みましょう。
 そして研修と合わせて、今年度は特にメンバーの仲間意識も深めていきたいと考えています。何を今更と言った声が聞こえそうですが、実はこの基本的なことができていないと感じるのです。近年、メンバー減少のためか委員会が事業に追われる傾向があり、委員会の中でも事業とJCのことにしか話題が及ばず、気が付くと互いの仕事や家族のことすらよく知らぬまま、一年が終わってしまうケースを非常に多く見受けます。また、それ故か、同じ委員会の時は毎日のように連絡を取っていたメンバーとも、委員会が変わったら全く連絡を取らなくなったと言う話もよく聞きます。せっかく個性に溢れ、様々な職種、立場のメンバーが集っているのですから、今更と笑わず大真面目で、JCだけの仲ではない本当の仲間をつくろうではありませんか。
 
 
~未来へ続く組織のために 今、我々がやらねばならぬこと、
                                そしてやるべきこと~

 社団法人を温床にした資金不正問題を受け、2008年12月に公益法人制度改革関連法が施行され、我々青年会議所も2013年11月までに公益社団法人、或いは一般社団法人への移行を迫られています。(社)所沢青年会議所では2009年11月の臨時総会において、期限までにどちらかには移行する(解散はしない)と決議されましたが、目指すべき方向性は現在検討中です。公益社団法人は、何よりも世間的信用度が増す大きなメリットがありますが、一方で、資金運用や運動の自由度に対する束縛のデメリット、そして審査の厳しさも問題として指摘されています。我々は、双方のメリット・デメリットに現実性も加味しながら、ベストな選択に向けて、自らに合った道を周りに流されることなく慎重に探らなくてはなりません。いずれにしても本年度中には進むべき方向を決め、2012年度からは申請手続きを始めなければ移行期限に間に合いません。(社)所沢青年会議所の今後を左右する大変重大な選択を行うことになりますので、メンバー一人ひとりが未来の組織への責任をしっかりと自覚して真剣に臨みましょう。
 最後に、我々が今こうして当たり前のようにJC運動ができるのは、言うまでもなく400名を越える多くの先輩方の情熱と汗の賜物です。先輩方が永きに渡り築いてこられた歴史と伝統、そして信頼に対して常に感謝の心を持たなくてはなりません。当然、今を担う我々にも、間もなく創立50周年を迎えるこの組織を、次代にしっかりと引き継いでいく重大な責任があるのです。そのために、今、最もやるべきこと、それは拡大です。メンバーの減少はマンパワーと会費収入の減少を意味し、当然我々の運動の幅を大きく縮めます。組織の明るい未来のために何としても新しい仲間が必要なのです。ここ数年、特に力を入れて拡大活動にも取り組んできましたが、本年も引き続き最重要課題として取り組みます。
 そして新しい仲間をより多く獲得していくためには(社)所沢青年会議所が、まちの中で存在感があり、そして誰しもが格好良いと思う、「ステータス」のある組織であることも大事だと思います。ステータスがある光り輝く組織には黙っていても自然に人が集まります。是非、我々一人ひとりの行動で(社)所沢青年会議所のステータスを不動の地位へと高めようではありませんか。 

こんな時代だからこそ、JCの力を信じ、自らの手でこのまちの確かな未来を創ろう!
こんな時代だからこそ、我々の運動があったから今があると将来誇れる成果を残そう!こんな時代だからこそ、JCで得たもの全てを絶対に我が社の明日に活かしていこう!

 JCの力と、我々自身の力を信じて!