理事長所信

2012年12月20日 木曜日

 

 

 

 

 

 

 

    【理事長 加藤 和伸】

 

 

始めに

~JCに誇りと自信を持とう~

現在、公益社団法人所沢青年会議所には70名を超えるメンバーがいます。そして、そのメンバー各々が青年会議所活動に打ち込めるのは誰かの支えがあるからだと思います。メンバーそれぞれが仕事を持ち、家族をもっています。恐らく会社では社員の方々の、家庭ではご家族の支えがあるはずです。確かに人間は一人では生きられません。しかしだからと言って支えてもらうのは当然の事でしょうか?そうではないと思います。私達はこの当たり前にJC活動ができる環境にあることを社員や家族に感謝しなければなりません。皆さんは自分を支えていただいている人に感謝しているでしょうか?「うちの家族は諦めてるから・・・」「仕事の延長でJCに入っているんだからしょうがない。理解してくれるよ。」といった想いを抱いていないでしょうか?

青年会議所の活動に対して必ずしもすべての方々からご理解を示していただけていないのが現状かもしれません。そして、我々の活動の真意が伝わらなかったり、或いは一部の側面を見て組織全体を判断する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たちは紛れもなく『ところざわ』というまちが好きで住んでいて、この『ところざわ』の為に何かをしたいという想いで集まっている仲間です。会社も地元で商売をさせていただいている訳ですから、そして自分の活動がその地元の為になっているならば、会社・家族に対して誇れる団体であり、必ずお支えいただいている皆様のご理解を頂けるものと確信をしています。是非とも(公社)所沢青年会議所に入って活動していることに誇りを感じてもらい、胸を張って「私は所沢青年会議所のメンバーです」と言える様にして行きましょう。

 

まちへの愛着心を育む為に・・・

 ~市民や他団体との繋がりを深めところざわの魅力を伝えて行こう~

所沢市は都心に程近く、恵まれた豊かな緑が色濃く残るなどの好条件から、戦後多くの人たちが移り住み、人口は右肩上がりに増加していきました。市政施行時は4万2千人足らずの人口が2012年4月には34万3千人を超え、県内でも有数の特例市へと成長しました。移り住んでくる市民の多くはこの好条件を求めて移り住んできた為、ところざわが自分達のまちという意識を持ち合わせていない市民が増えているのが現状です。このような土地柄だからこそ、私達(公社)所沢青年会議所が行政や他のまちづくり団体、更には地元企業とも繋がりを深め共にまちづくりを進めていく必要があると考えます。そして市民の皆様の心の中にまちへの愛着心が生まれ、その愛着心が人と人との繋がりの中で伝わることで多くの市民の方達に自分達のまちは自分達で創るんだという気持ちに繋げていけるような活動・運動を展開しなくてはならないと考えます。

(公社)所沢青年会議所は1964年の創立以来永きにわたって、自分達の住んでいる地域をより良くするために、航空発祥の地という歴史的な背景や、狭山茶・うどん等をはじめとする食文化など『まちの持っている魅力を生かす』という不変のベクトルの下、様々なまちづくり事業を行ってきました。そして次の歴史を継ごうとする私達現役メンバーは、先輩方から受け継がれた活動・運動を糧として、更に強い意志と実行力を持って、人々の心という畑にところざわの魅力という種をまき続けながら、このまちの魅力をブランドの域まで高める為に根気強くさまざまな方と繋がりを深めながら市民の皆様に訴え続けていかなければならないのです。

 

夢を持てる子ども達を育成する為に・・・

 ~子ども達のより大きな夢の実現に向けて地域との繋がりを築き上げて行こう~

私達が子どもの頃は、夢を大きく持つことができました。将来飛行機のパイロットになりたい、バスやトラックの運転手になりたいなど、多くの子ども達が夢を持っていました。そして、『○○になりたい!!』と思えるような将来に対して夢が持てるような日本でした。しかし、最近ではゲームなど現実ではないバーチャルな世界や、テレビ・インターネットをはじめとするメディアも影響してか、引きこもりや不登校など子ども達の心の中に落とす影の部分が増えた様に感じます。そして、かっこいい飛行機のパイロットを見ても憧れや羨望といったものはなく、他人は他人、自分は自分と冷めた子ども達が多いような気がしてなりません。

子ども達の置かれている環境は昔とは大きく違います。しかし子ども達の本質は変わっていないはずです。この時代でも変わっていない子ども達の大きな夢を実現するために、まずは身近な小さな夢の実現の連続が必要であると考えます。子ども達が身近な小さな夢を実現し、次の少し大きな夢を見る、そんな少しづつでも大きな夢に近づけるような環境創りを進める為には、私達(公社)所沢青年会議所と地域の様々な方との繋がりを深め、私達が子ども達にとって親同様の頼れる地域の大人になることが必要であると考えます。次世代を担う子ども達に夢を持つことの大切さ、夢を実現する事の喜びを与えることが出来れば、今よりももっと素晴らしいところざわが出来ると考えます。

 

メンバー同士の繋がりを強めていく為に

 ~メンバー同士の繋がりから自分自身を少しづつ変えて行こう~

戦国時代の武将、毛利元就の3本の矢の話は皆さんご存知だと思います。1本では簡単に折れてしまう矢が3本束になれば折れにくいというもので、1人ではなく3人で立ち向かうことが有効な戦略であるといったものでした。

これは私たちの活動・運動にも当てはめることができるのではないでしょうか。一人ひとりが個別に動いてもそれ自体は小さく1にしかなりません。しかし、メンバー全員がまとまって統一感をもった大きな活動・運動にすることによってその効果を何倍にもすることが出来るであろうと考えます。これを何倍にも出来るかどうかはメンバー同士の繋がりが大きな鍵であり、重要な役割を果たすと考えます。メンバー同士がベクトルを合わせ、大きな輪をつくり上げ、いくつもの輪が重なり合うことでより効果的に、また意味のあるものに出来るはずです。そして私たちを支えていただいているご家族、会社の方々とも繋がりを広げることによって、更に効果的で意味のある活動・運動ができるはずです。

私はJCに2003年の40周年の年に入会して10年が経過しますが、人との付き合い方や、物事の考え方、今の私の基礎となっている事を(公社)所沢青年会議所で学びました。しかし何よりこの組織で私が得た一番大きなもの、それは「仲間」です。多くの事業を共にする中で、時には仲間と意見がぶつかり合う事、勇気づけてもらう事や助けてもらう事が数多くありました。また、一つの事業が終える頃、いつの間にか気が置ける本当の仲間になっていることが多々ありました。そしてその仲間が私に与えてくれた影響は非常に大きく、今の私の礎となっているといっても過言ではありません。人と人との繋がりにより自分を変えることができます。その変化が自分自身を成長させるのです。人と人との繋がりがLOMメンバー同士に生まれ、その繋がりを更に強めることによって自分自身の向上に繋げていきましょう。

 

拡大を成功させるために

~新しい仲間と繋がりを創り大きなうねりにして行こう~

(公社)所沢青年会議所は長い歴史の中で過去には150名に近い人数まで増え、多くのメンバーで多くの事業を展開している時がありました。しかし経済状況等を反映してか、一時期はピーク時の3分の1までメンバーが激減しました。なぜこのような状況になってしまったのでしょうか。青年会議所という組織に魅力が無くなってしまったのでしょうか。そうではありません。ただ、うまく魅力が伝わっていないだけなのです。青年会議所の魅力は今も変わらずあるはずです。私達は改めて青年会議所の魅力を確認し、多くの魅力を言葉で相手に伝えなければなりません。そうすることによって必ず理解をいただくことができ、新たなメンバーにもこの運動に参画していただけると確信しています。そして、新しい仲間と繋がりを創り上げ、増やしていくことで小さな運動を大きなうねりに変えていきたいと考えます。数は力なりというようにメンバーの多さは青年会議所の力になるのですから。

 

創立50周年を迎えるにあたって

~先輩方との繋がりを更に強化しこの先の50年に生かして行こう~

1964年所沢の地で産声を上げた(公社)所沢青年会議所が本年創立50周年を迎えます。この50年間、様々な方のご支援、ご協力をいただきながら組織は成長し続けてきたのです。そして、(公社)所沢青年会議所が50年という永きにわたって存続してきたのは、紛れもなく一年一年を築き上げてきた先輩方がいらっしゃったからに他なりません。

50年という歴史を振り返れば、その時々に行った事業の違いはあれど、その時代にあったまち、社会の問題を的確にとらえ、私たちのまち『ところざわ』に対して誰よりも熱い情熱を注ぎまちを愛して止まなかった先輩たちの想いが50年という年月に刷り込まれているのです。この先輩たちの汗と涙の結晶が集まった歴史を我々現役メンバーは重く受け止め、今までの活動・運動を振り返り、多くの先輩方との繋がりを更に強化し、先輩たちの活動・運動に恥じない50周年を迎えなければなりません。そしてこの先の50年へと続いていくために学んだ事を時代に即した形で伝え続けなければなりません。

 

最後に

~温故知新 故きを温ねて新しきを知る ~

近年、日本を取り巻く環境は大きな変化を見せています。1990年に始まったバブル崩壊を発端に2008年に起こったリーマンショック、過去に前例のないほどの急激な円高など、急速にこの国の経済に深刻で深い影を落としました。更には2011年3月11日に発生した東日本大震災という大きな国難により、今まさに日本経済は窮地に立たされています。そしてこの変化は私たち(公社)所沢青年会議所の活動エリアである所沢にも大きな影響を及ぼしているのは言うまでもありません。このような状況下で我々のような多くの中小企業が出口の見えない暗闇の中から抜け出すことができず、将来のビジョンを見いだせないまま大きな不安を抱いていることと思います。

「日本経済の成長は、経済格差の是正と地方開発の推進が不可欠の要件であるといわれています。」これは50年前所沢青年会議所が設立する際に作成された設立趣意書の冒頭の一文であります。また「日本経済の成長を支えるのは若さと情熱となにものにも負けない実行力を持つ私達青年であり、幾多の諸先輩によって築かれた立派な郷土を引継ぎ、より発展させていくことが私達の使命である」とも謳われています。

時代は大きな変化を高速で続けています。しかも、その変化は決して良いものばかりであるとは言えません。しかし、50年経った今でも設立趣意書の冒頭の一文は色あせず私達の道しるべとなっているのです。所沢青年会議所が設立された当時と比べれば、今の日本は大きく成長しました。この成長の原動力となったのが当時の青年世代であります。現在の日本が置かれている危機的状況を打破し、私達のまち「ところざわ」が未来を見出し発展し続けるために、私達(公社)所沢青年会議所のメンバーが今こそ英知と勇気と情熱をもって立ち上がらなければならないと考えます。

半世紀という節目の年に、私達はこの創始の精神を思い返し『温故知新  故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る』という言葉にある通り、創始の精神から新しい使命を見出し、目的を明確にし確固たる実行力と信念をもってこれからの50年に向かっていかなくてはなりません。私は(公社)所沢青年会議所の顔として、そして50年の歴史に恥じない理事長として1年間邁進してまいります。